2011年5月1日

<第7報> 東日本大震災: 宮城県と岩手県で「森のつみ木広場」実施のためのニーズ調査と視察を行いました

  • 国内ニュース
  •  3月11日に東日本大震災が発生してから、早くも1ヵ月半が過ぎようとしています。

     オイスカでは現在、オイスカの会員をはじめ、たくさんの方々の力をお借りし、宮城県支部や茨城推進協議会を通じて避難所への物資提供などを中心とした活動を行っています。また、今後は中・長期的に継続する支援の一つとして、私たちが普段、子どもたちに遊びを通した環境教育として行っている「森のつみ木広場」を被災地域で実施し、子どもたちに遊びの場や心を開放する場を提供したいと考えています。

     言語能力が未熟な子どもにとって、自分の状況や感情を言葉でうまく伝えることは難しく、お絵かきやごっこ遊び、つみ木などの「遊び」が言語に代わる表現手段として使われることも多いと言われています。被災地域での「森のつみ木広場」は、子どもたちに楽しく遊んでもらうことだけでなく、避難所生活ではなかなか口にできない想いや感情を作品づくりを通じて表出してもらうことで、抱え込んでいるストレスや不安を解消する場の一つになればと考えています。

     本当に必要とされる活動を行うためには、現地の状況を実際に見て現場の声を直接聞き、心で理解をすることが必要だという想いから、4月17~20日にかけて宮城県の気仙沼市、南三陸町、松島町、岩手県陸前高田市を回り、「森のつみ木広場」を実施するに当たってどのようなことが求められているのか、ニーズの調査と視察を行いました。現地では、震災後すぐに現場入りし地域に密着した活動を行っている(特活)ピースウィンズ・ジャパンのアテンドの下、市営体育館を活用した大規模な避難所、公民館を活用した避難所など大小の避難所、災害対策本部や学校を統括する教育委員会、保育所を中心に約20ヵ所を訪問しました。

     オイスカでは、今後も被災地域の状況や声をお伝えするため、ホームページ上で継続して報告を行っていきます。被災地では長期的な支援が必要とされています。引き続きご支援をお願いいたします。

     

    ―「森のつみ木広場」の被災地での開催について―

    「森のつみ木広場」の様子。森の香りが部屋いっぱいに広がります。
    「森のつみ木広場」の様子。森の香りが部屋いっぱいに広がります。

    オイスカがつみ木を通じた被災地での支援活動で想定している形は以下のようなものです。

    ◆現地避難所などでの「森のつみ木広場」開催+つみ木プレゼント(800個1セットほど)
    ◆規模が小さくワークショップが難しい場所での「つみ木の貸出(1~2日でスタッフつき)」+つみ木プレゼント(800個1セットほど)
    ◆イベントでの「森のつみ木広場」開催

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    ■□「森のつみ木広場」でみんなとやりたいこと□■

    ☆たくさんのつみ木で思いっきり遊んで、楽しい時間を過ごそう
    ☆木の香り、温もり、音から癒しを感じよう
    ☆心にある想いを少しだけ表現してみよう
    ☆昔遊びで、おじいちゃん、おばあちゃんたちと交流しよう
    ☆友達や周りの大人たちと協力して作品を作り、人と人、人と自然、人と地域の繋がりを感じよう
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    ※「森のつみ木広場」の詳細はこちらよりご覧ください。
    ※つみ木、絨毯などの必要備品はオイスカで持参します。
     また、実施方法などはニーズに応じて柔軟に対応できますのでご相談ください。

    <問い合わせ先>
    公益財団法人オイスカ 本部
    啓発普及部 石原・長野
    TEL:03-3322-5161 E-mail:webmaster@oisca.org

     

    <<2004年に発生した新潟県中越地震復興イベントでの作品>>

    みんなの作品がつながって、つみ木の王国が完成!!
    みんなの作品がつながって、つみ木の王国が完成!!
    避難場所でみんなでたき火を囲んでいる風景
    避難場所でみんなでたき火を囲んでいる風景
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