これまでタイで開催され好評を博した「子供の森」計画(CFP)調整員研修が、3回目の今回はフィリピンで開催されました。これは、以前タイでの研修に参加したフィリピンの調整員が刺激を受けて自国での開催を提案し、オイスカ首都圏支部の支援により実現したものです。研修の中心テーマとして選ばれたのは「気候変動の緩和と適応」。インドネシア、インド、マレーシア、ミャンマー、タイ、日本、フィリピンの7ヵ国から参加したCFP調整員23名は、2月3~14日の12日間、気候変動の概要を学んだほか、実際に農業に影響が出ている現場を視察。CFP参加校で気候変動をテーマとして行われている活動も見学しました。
参加者は、気候変動の緩和に植林などで貢献するだけでなく、今後子どもたちの身近に起こるであろう渇水や洪水などにどのように対処するかを伝える必要性について活発に議論しました。また、フィリピン大学にて、問題解決のための方法を論理的に考え計画する手法の講義を受け、実際に気候変動をテーマに活動計画立案に挑戦しました。参加者は、「初めての経験だったため満足いく計画はできなかったが、帰国後に今回学んだことを踏まえてもう一度時間をかけて計画を練り直し、今後の活動に生かしたい」と話していました。