2009年10月18日

第13回世界林業会議に出席 オイスカの森づくり活動を世界に紹介

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    メイン会場の様子。160を超える国から約7200名が参加した
    メイン会場の様子。160を超える国から約7200名が参加した

     国連食糧農業機関(FAO)が主催する第13回世界林業会議(World Forestry Congress)が、2009年10月18~23日、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスで開催され、オイスカから中野良子総裁や渡辺忠理事など8名が参加しました。

     同会議は6年ごとに開催され、13回目となった今回は、「開発における森林:大切なバランス」を全体テーマとし、「森林と生物多様性」「開発のための生産」「人々へのサービスにおける森林」「我々の森林のケア」「開発する機会」「森林開発の組織化」「人々と森林の調和」を7つのテーマとして、各国政府、国際機関、大学・研究機関、産業界・企業の関係者が出席し、議論しました。

     日本からはオイスカのほか林野庁や 森林総合研究所、国際協力機構(JICA)から各数名が参加。また、カナダ、アメリカ、フランスといった環境先進諸国や、開催国のアルゼンチンおよびブラジルなど南米各国からはそれをはるかに上まわる人数が参加しており、同会議に対する関心の高さがうかがえました。森林面積が世界第5位、森林蓄積量が世界第6位と、世界有数の森林資源大国である中国も国家林業局を中心に150人あまりが参加し、存在感をアピールしていました。近年、燃料や食料など資源エネルギーの分野においては、先進国のみならず、経済発展が著しい中国やブラジル、インドなどBRICsと称される中興国が自国以外の資源大国に資源確保のために進出しています。今回の会議でも、これら中興国が諸外国の担当者と積極的に交流する姿がしばしば見受けられました。

     オイスカは、19日午後のサイドイベントにおいて「NGO Experience in Sustainable Development」と題した講演を、アルゼンチンの日系社会組織「アルゼンチン拓植協同組合」とパラグアイの日系社会組織「イグアス日本人会」と共催しました。約100名の出席者の前で、長宏行本部国際協力部部長が「子供の森」計画を中心にオイスカの理念や活動を紹介し、清藤城宏緑化技術顧問が東京電力㈱をはじめとする企業や団体との協働事業で推進している「富士山の森づくり」、後藤厳寛主任研究員がオイスカの「FURUSATOづくり」と日本政府が国連大学などと進める「SATOYAMAイニシアティブ」との連携について、それぞれ紹介しました。

     講演終了後にインドの大学やメキシコのNGOなどの関係者から、各国でのオイスカ活動の詳細や拠点などについて質問を受けたことや、来年10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議に向けて、持続可能な発展のための世界経済人会議やTRAFFIC、WWFの幹部と面会できたことは、オイスカとしてだけではなく日本のNGOとして、成果があったといえます。

    サイドイベントで講演する清道城宏緑化技術顧問
    サイドイベントで講演する清道城宏緑化技術顧問
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