3月12日、オイスカ・スリランカ事務所(クルネーガラ県)にて、同国の「子供の森」計画(以下、CFP)コーディネーターおよびスタッフ、オイスカの協力者、オイスカ本部CFP担当者が集まり、CFPコーディネーター研修が行われました。近年の世界における環境・植林に関する情報や、他国での子どもたちの活動など具体的事例を学んだ後、スリランカで進められているプログラムの改善点や発展のためのワークショップを実施。昨年スリランカでスタートした「ラブグリーンキッズ」の仕組みについても、意見交換がなされました。
「ラブグリーンキッズ」は、CFP活動の一環として、子どもたちが小学校に上がるのに合わせ、学校や村の敷地に家族と一緒に自分の木を植えるというものです。児童は入学と同時に学校生活を通して植えた木を大切に育て、また保護者や村人たちは児童の成長とともにその木の生長も温かく見守ります。子どもたちが高学年に達した時には、責任を持って木の世話ができたかを教員が確認し、認められた子どもたちは新たな苗木を育てることができるといった、教育現場との連動と、子どもたちのモチベーションアップの仕組みも用意されています。これは数年前から現地のコーディネーターが集まり、研修やミーティングの場で議論を重ね生み出されたものです。今回の研修でも、対象校の拡大、地域協力者の増強を図るための方策などが話し合われました。
CFPコーディネーターや教育関係者など協力者を集めた研修や会議は、2012年度はスリランカ以外にもフィリピン、インドネシア、タイなどで実施。 その国や学校・地域に即した効果的なプログラム展開のために、相互学習や議論が重ねられています。各地の担当者が積み重ねてきた経験やノウハウを交換し合う場にもなっており、各国における今後の「子供の森」計画の活動を支えていく力となっています。