10月26日~11月4日にかけて、中国内モンゴル自治区オイスカ阿拉善(あらしゃん)沙漠生態研究研修センターの関係者3名が訪日し、林業研修に参加しました。阿拉善地区は、毎年1000k㎡が砂漠化しており、日本へ飛来する黄砂の発生地と言われています。オイスカは、「砂漠化防止活動は緑化だけでなく、そこに暮らす人々の生活も成り立たないと成功しない」と考え、住民が植生の回復を図りつつ生計を立てることができる産業の創出を含めた砂漠化防止プロジェクトをめざしています。
今回の研修は緑化技術向上のための研修(山梨県森林総合研究所、NPO表浜ネットワークへの訪問)に加えて、砂漠地区で実施している産業関連の研修(中部日本研修センターでの野菜栽培視察、養蜂研究所への訪問)、さらに「横浜自然観察の森」で、活動に子どもの参加を促す手法も学びました。参加者は、「本研修を通じてたくさんの技術を学ぶことができたが、特に、緑豊かな自然に触れることができたことが収穫だった」と語っていました。
また、11月4~15日には、台湾から国際農村青年交流団の3名が来日しました。参加者は、茶の販売店の店長や有機農業の指導者で、宮城・茨城・長野・静岡の4県で、お茶園や先端農業の現場を視察しました。林業研修同様に、支部・支局の会員の方々から温かい歓迎を受け、研修だけではなく、国際交流の意義ある時間を過ごすことができました。