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海外ニュース
2016年11月21日、ミャンマーのマグウェ地域にあるミャンマー農村開発研修センター(以下、センター)で設立20周年記念式典が開催され、日本からオイスカ・インターナショナルの中野良子総裁、渡邉忠副総裁、永石安明事務局長ほか全国のオイスカ会員ら55名が出席しました。来賓として樋口建史駐ミャンマー日本国特命全権大使をはじめアウン・モー・ニョー マグウェ地域主席大臣、同国政府関係者が列席、研修生OBや地域住民など合わせて950名が参集し盛大に20年の節目を祝いました。 式典ではマグウェ地域主席大臣より、国内の最も環境が厳しく、貧困度が高い地域に拠点を置き地道に人材育成や周辺地域への農村開発協力を続けてきたオイスカに謝意が示され、農業畜産灌漑省からはアウン・トゥ大臣名でオイスカに感謝状が贈呈されました。また、物心両面から支援をいただいている日本の3個人5団体に対し、ミャンマー政府とオイスカの連名で感謝状が手渡されました。
日本から訪緬した一行は22日にマンダレー地域に移動し、三菱商事㈱の支援により17年度からの研修開始を目指すミャンマー農業指導者研修センター(以下、新センター)の建設現場を視察しました。中野総裁は22日、首都ネピドーでアウン・トゥ農業畜産灌漑大臣と面会、センターでつくられた米やパンなどを紹介しながら活動を報告しました。大臣は16年4月にセンターを視察しており、同地域の出身でもあることから、オイスカが地域社会に果たす役割を深く理解し、評価しています。懇談では新センター設立後のさらなる活動発展に向け、連携を深めていくとの意向が示されました。また、総裁は23日にアウン・サン・スー・チー国家最高顧問を表敬、NGOの代表としては同国家最高顧問就任以来初となる会談に臨みました。これは、20年にわたるオイスカの取り組みへの評価と今後への期待が背景にあるものと思われ、 懇談では農業分野における人材育成や有機農業に関心が寄せられました。自身もその普及に力を入れたいという〝ボカシ〞に関し質問があり、同席した専門家の岡村郁男顧問からオイスカが取り組んでいるボカシづくりについて説明する場面もありました。 現地では、国営放送で面会の様子やオイスカの活動を紹介するニュースが繰り返し流されたほか、新聞各紙でも大きく取り上げられ、20周年を迎えたオイスカ活動がミャンマー国内で大きなインパクトを持って広く伝えられるよい機会となりました。