この春、(社)国際農林業協働協会(JAICAF)からの支援を受け、国内外3ヵ所において専門家派遣による事業を実施しました。
まず、年明け早々の1月上旬より約1ヵ月間、フィジー国立青年研修センターにおける有機稲作や蔬菜栽培指導のため彦坂延良専門家を派遣。有機農法による高品質高収量の野菜栽培法や養蜂手法、さらに微生物を活用した土壌改善の技術指導を行いました。
さらに1月下旬には、フィリピンでのネグロス養蚕普及プロジェクトにおける蚕種製造および養蚕全般の技術指導のため、宮澤津多登専門家を1ヶ月間現地に派遣。適地適合蚕品種の開発に向けた育種技術指導や新規養蚕農家への技術指導を行いました。
また、国内では西日本研修センター(福岡市)において、農業・農村開発に関する指導者育成研修の一環として、環境保全型有機農業を学んでいる訪日研修生に対し、比較的実習の少ない2月を利用して同分野の専門家派遣による特別集中講義を実施しました。
担当した専門家6名はほとんどが国内外での豊富な実戦経験者で、講義内容も幅広い視点からの環境問題への取り組みなどが論じられ、研修生にとっては充実した研修となりました。