ミャンマー・サイクロン被害に対する農業復興支援として実施している種籾の配布が、7月中旬までにほぼ完了しました。
ミャンマーでの稲作においては、雨季作の籾蒔きのリミットが7月の第2週目ごろとされています。サイクロンにより備蓄されていた種籾が流されたり、水につかって使えなくなってしまったため、十分な供給量の確保が困難なうえ、価格も高騰していました。
そのような状況の中、限られた種籾保有者との交渉を粘り強く続け、オイスカの協力活動への理解をお願いし、より多くの被災農民に支援が行きわたるように努めた結果、6月29日~7月14日にかけて、合計27の村で890軒の農家に対して4157バスケット(約87トン)のローカル品種を配布できました。
また、ローカル品種とは別に、オイスカミャンマー農林業研修センターが開発したオイスカ種の種籾を、篤農家及びオイスカの研修生OB、合わせて 31名に配布しました。今回のサイクロン災害の支援として、今後のオイスカ種の普及も視野に入れ、収穫までの技術指導及びモニタリングを実施する予定です。