2014年1月4日

フィリピン台風復興支援 子どもたちの植えた木が再生への一歩を後押し

  • 海外ニュース
  • 2013年11月の台風30号による被害を受けたフィリピン・レイテ島には、
    オイスカの「子供の森」計画(以下、CFP)参加校が約40校あります。
    本年1月、そのうちの7校を対象に被害状況を調査したところ、
    大半の校舎で使用に耐えられないほどの屋根や壁の崩壊などが見られました。
    そのほとんどが、骨組みだけになった屋根をブルーシートで覆い、雨をしのいでいましたが、
    中には仮校舎を建築して授業を再開しているケースもありました。
    現地におけるCFPの取り組みは古く、1990年代前半に力を入れて活動していたことから、
    オルモック市のヌエバビスタ小学校をはじめとする数校では、
    CFPで育ててきた木を仮校舎の建築に使っていることが分かりました。
    同市教育長のマリザ・マガン氏は「何年も前の生徒たちが大切に植え、
    みんなで心を込めて育ててきた木が今こうして新しい一歩を踏み出す力となってうれしい」と語っています。
    近年、レイテ島のCFP参加校では日本からの支援による植林ではなく、
    住民による自主的な植林や育林、また森を活用した環境教育が活動の中心となっていました。
    今回の台風被害調査を鑑みてCFP参加校の復興支援も検討していく予定です。

    cfp2
    CFPで育てた木を柱としてたてた
    ヌエバビスタ小学校の仮校舎(左)
    cfp1
    屋根が吹き飛ばされ、壁も崩壊した校舎
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