2011年3月5日

フィリピン・アブラ農林業研修センター20周年 記念式典に北海道支部会員らが参加、現地の人々と親交を深める

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    オイスカ・アブラ支局のメンバーと記念撮影
    オイスカ・アブラ支局のメンバーと記念撮影

     3月5日、オイスカ創立50周年およびフィリピン・アブラ農林業研修センター(以下、センター)20周年記念式典が同センターで行われ、北海道支部から町村末吉氏、相澤保氏、菅沼英二・祥子夫妻、杉井恭子同支部副会長、関西支部から室木啓一氏、および清水利春関西研修センター所長の計7名が参加しました。 

     アブラ州は北海道支部とかかわりが深く、設立当初アブラ州立大学の片隅にあったセンターは、北海道支部の有志の支援により現在の場所に移転・建設されました。同行した清水関西研修センター所長は初代アブラ農林業研修センター所長で、同所長より引き継いだ研修生OBのデルフィン・B・テソロは、センターの柱として、農業を愛する青年を育てようと頑張っています。 

     式典には州政府の役人や町の代表者、「子供の森」計画(CFP)の参加校などから多くの方々が集まり、オイスカ・インターナショナル、北海道支部、清水所長に対し州政府より感謝状が授与されました。20年前にセンター開所式に参加した町村氏と菅沼氏は、感慨深そうにその様子を見ていました。代表として挨拶に立った町村氏は、最後に「宇宙船から見る地球は一つなのです。それなのにどうして人は争うのでしょう。私には分かりません」と結び、また、テソロ所長は「多くの方々から励まされ頑張ってきました。これからも力を合わせて一生懸命頑張っていきたいです」と挨拶、心に響く両者の言葉に、大きな拍手が送られました。 

    アブラ州政府より感謝状が授与された。写真は町村氏(中央)と杉井北海道支部副会長(右)
    アブラ州政府より感謝状が授与された。写真は町村氏(中央)と杉井北海道支部副会長(右)

     20周年を記念して、センターの敷地内にマンゴーを10 本植林。過去に訪れた際に植えたマホガニー、マンゴー、ジェミリーナ、アチスなどは、植えた時の3倍にも4倍にも生長し、参列した誰もが、流れた時の長さをかみしめていました。 

     6日には、南イロコス州ダルダラット小学校を訪問。手作りした両国の国旗を持った子どもたちが迎えてくれました。 子どもたちの歓迎の歌に一行も「さくらさくら」などで応え、札幌大学生活協同組合、札幌ロータリークラブなどからいただいた学用品をプレゼントしました。当日は、現地の大学生なども参加して一緒にマングローブの苗木2千本を植林。この苗木は、8年前にオイスカが植えたマングローブから育ったものです。また、一行は現地のお祭りである「KAWAYAN(竹)の祭典」にも招待され、現地の人々と交流を深めました。 

     この20周年を機に、オイスカ・アブラ支局の組織改編を行い、新しい会長が任命されました。今後はセンターやCFPの活動を側面から支援していく予定です。

     

    マングローブの植林を終えて。オイスカの50周年記念のロゴが記されたTシャツを着て
    マングローブの植林を終えて。オイスカの50周年記念のロゴが記されたTシャツを着て
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