2019年1月、開始以来二十有余年を経過したネグロスシルク事業を発展させた「ネグロスシルク事業を基盤とする養蚕普及全国展開支援事業」(以下、支援事業)がスタートしました。これは、フィリピン政府から全国への養蚕普及に向けた協力要請を受け、フィリピン科学技術省所管繊維研究所(PTRI)、農業省所管繊維開発局(FIDA)などと協力して立案したもので、外務省NGO連携無償資金協力を得て3ヵ年計画で行われます。
支援事業は、ベンゲット州(ルソン島)、アクラン州(パナイ島)、東ミサミス州(ミンダナオ島)を対象地域とし、各州の養蚕振興リーダーやモデル農家の育成に向けたセミナーや研修をネグロス島で実施するほか、日本人専門家の派遣、各州の代表者の訪日研修も計画。さらに、繰糸機械導入による製糸機械の整備も予定しており、養蚕普及拡大による繭の増産、良質の生糸生産を目指します。