3月14日、都内にて国連生物多様性の10年委員会(以下、UNDB|J)地域フォーラムin東京が開催され、この中でオイスカは「『グリーンウェイブ』オフィシャル・パートナー」に国内7団体と共に任命されました。
これは、生物多様性の10年の最終年である2020年に向けて、国連が呼びかけている「グリーンウェイブ」へのさらなる参画を促すためのもので、オイスカは、これまでのグリーンウェイブ活動実施への呼びかけや、国際連携などの取り組みが評価され、環境省およびUNDB|Jより、オフィシャル・パートナーを拝命しました。
今年度のグリーンウェイブ活動の先陣を切ったのは、3月11日に行われた「グリーンウェイブ朝倉水源の森創り」。西日本研修センターの研修生らも参加し、140名がヤマザクラ、レンギョウなどを植樹しました。
また、「海岸林再生プロジェクト」では4月21日に今年度のボランティア活動がスタート。124名が参加し、水はけの悪い箇所の溝切り(排水路づくり)などの育林作業が行われました。植栽地ではさまざまな動植物が見られるようになり、昨年までに林野庁が行った調査では、植物337種、昆虫278種、鳥類43 種の生息が確認され、プロジェクトが生物多様性の回復に貢献していることが証明されました。
海外でも「子供の森」計画(以下、CFP)の参加校を中心に、各地で植樹や育林活動が行われました。モンゴルでは、CFP子ども親善大使として来日したメンバーらが活動を牽引し、ブルガン県サイハン村学校では、5月7日にモンゴル桜、アカシアなどの苗木を植林。ウランバートルやエルデネット県でも、他校を訪問して、児童・生徒らと一緒に活動する小さなリーダーたちの姿が見られました。
また、砂漠化防止に取り組むウズベキスタンでは、タシケント農業大学ヌクス分校の学生20名とボランティアに訪れた愛知県豊田市のNPOグリーングラスロッツのメンバー22名が、4月1日にサクサウールの苗5千本を植樹。 同校の苗畑で育てた苗を初めて使用しての植林となりました。
オイスカは10年より、国連生物多様性条約事務局と協力関係の協約を締結し、さまざまなプロジェクトを通じて、地域や地球全体の生物多様性の保全に取り組んできました。今後は「グリーンウェイブ」オフィシャル・パートナーとして、日本国内においても政府機関との連携を強め、さらなる貢献をしていきます。