1月17日、「世界青年の船」の参加者約30名がオイスカ本部を訪れ、『新ボランティア:世界変容していく革新的な情熱』というテーマのワークショップに参加しました。「世界青年の船」は、内閣府が主催する国際青年交流事業で、今年で20回目。まずオイスカ側が、「ボランティア精神で世界の改革を目指す」と題したプレゼンテーションを行い、理念とフィールド活動を紹介。その後、アジア・アフリカ・南北アメリカ・ヨーロッパ・中東・太平洋諸国の12カ国から参加した青年らと、ボランティア受け入れ担当職員や本部ボランティアの学生たちとの活発な意見交換会を行いました。
語り合った内容は、NGO運動を推進するノウハウなど現実的なテーマから、「そもそもNGOおよびボランティア運動とは何なのか?」といった理論的なテーマまで、多岐に及びました。例えば前者の例としては、「より効果的にボランティアを募り、貢献活動を継続してもらう方法とは?」などの具体策論。後者の例としては、「人間社会には古来、一般に『相互扶助』(自発的な助け合い)機能が存在していたのではないか。それが『近代文明』で弱まってしまい、その傾向を補完しようとするのが昨今の『ボランティア主義』なのでは?」といった歴史的な考察など。オイスカ職員らと青年たちは、この日が初対面でしたが、昼食も共にしながらの話し合いは、率直に意見や疑問を語り合う機会となりました。引率責任者からも「海外参加者にとって、とてもよい勉強の機会となりました」との言葉をいただきました。