6月21日、外務省の日本NGO連携無償資金協力により、タイにおける
「チェンライ県の山岳地帯の貧困層を中心とした対象地域における
森林保全・再生と生計向上プロジェクト」(以下、事業)実施のための
資金贈与契約が、オイスカと在チェンマイ日本国総領事館との間で締結されました。
同国は経済面で発展を見せる一方、森林の農地化や狩猟、木材利用などのため無計画な伐採が進んでいます。はげ山となり水源林としての機能は失われ、土壌の劣化や水不足をはじめ、土砂崩れや洪水などの災害や生態系の破壊が深刻化しています。
事業対象地としたチェンライ県の3村は、農作物の単一栽培(モノカルチャー)が行われ、森林破壊と焼畑による煙害がひどく、また収入の少ない貧困地域でもあります。そういった課題を解決するため、事業では森林再生のための植林および管理を行うとともに、養蜂・養豚・山菜の栽培といった生計向上プロジェクトを実施。森づくりと関連した収入向上につながる産業を生み出し、貧困を断ち切る新たな生活スタイルの定着を目指します。
本事業は外務省の「国際協力における重点課題事業(3ヵ年)」として申請し採択されたもので、本年6月21日から3年間の計画で実施されます。