1月9日から2月9日までの1ヵ月間、オイスカ・タイは、隣国間協力としてカンボジアから2名の「子供の森」計画(CFP)コーディネーターを受け入れ、研修を行いました。気候や文化、風習の似通った隣国同士で学び合う研修として、オイスカ・タイとオイスカ・カンボジアの両組織が協力し合って実施されました。タイのような活動経験の長い国のノウハウを、新しく活動を始めた国へ直接伝えることにより、CFPの活動を各国で盛り上げ、支え合う国際的なネットワークの強化を目指す動きの表れといえます。
研修では、オイスカ・タイが日常的に行っているリサイクル活動や有機農業指導、森林の管理、ネイチャーゲーム、キャンプなどを視察・体験したほか、他団体やNGOとのネットワークを活かした活動を学ぶなど、実践を主体とした内容となりました。研修を受けたカンボジアのコーディネーターは、これらのさまざまな体験を通してCFPの可能性をより一層確信した様子でした。
受け入れ地のスリン県はカンボジアと国境を接し、地域によってはカンボジアと同じクメール語を母語としているところもあります。そのため、スタッフとのコミュニケーションもほぼ問題なく進みました。国民性の違いもあり、万事がスムーズとはいきませんでしたが、それが互いに学び合う機会にもなりました。今後、研修を受けた2名のコーディネーターの自国における活躍が期待されます。またそれがオイスカ・タイにとっても励みとなり、互いに高め合っていく機会となることでしょう。