2012年10月23日

オイスカ・インターナショナル国際理事会に12ヵ国45名が参集 各国理事ら宮城県名取市も視察

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  • 会議では、今後各国が果たすべき役割などが話し合われた

     10月23・24日、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターにおいてオイスカ・インターナショナルの国際理事会が開催されました。オイスカ・インターナショナルは オイスカの母体となる国際組織で、アジア太平洋地域を中心に展開していますが、昨年、アメリカ合衆国やアラブ首長国連邦にも総局が誕生し、現在30の国と地域に組織があります。今回の理事会にはそのうち12ヵ国から45名の理事や代表者が出席し、創立から半世紀を経た今後、オイスカの理念や活動をさらに広めていくための方法や、そのための各国の役割について話し合いが行われました。
     また、24日の午後には、国土緑化推進機構の「緑と水の森林ファンド」の助成を受け、海岸防災林の再生をテーマに「防災と森林復興に関する国際フォーラム」が開催されました。このフォーラムでは、東日本大震災からの復興において海岸林の再生がもつ意義、オイスカが宮城県名取市で進めている「海岸林再生プロジェクト」の進捗と今後の計画について、オイスカの担当者や林業の専門家、民間企業などさまざまな視点からの意見が交わされました。国際理事会の出席者も加え、同プロジェクトの支援者や在京の海外メディア、大使館関係者らも参加し、100名以上が集まり盛況となりました。
     昨年3月の震災時には、発生直後から各国のオイスカ総局よりお見舞いの声が届き、多くの寄附金もいただきました。今回来日した理事らも被災地の復興に関心を寄せていることから、理事会終了後に宮城県名取市を訪問し、復興の様子を視察しました。25日には㈱仙台ニコンの工場にて、被災してから2週間余りで操業再開するまでの様子について話を聞いた後、工場内を見学しました。また、夜には宮城県支部との交流会が開かれ、代表としてオイスカ・タイ総局のアリ・チョングリア会長が、「オイスカの絆を通して、苦しいときも楽しいときも思いを共にし、協力し合っていきましょう」と挨拶しました。
     翌26日は、名取市内の津波で失われた海岸林跡を視察した後、「海岸林再生プロジェクト」の育苗場を風から守るための植樹を行いました。参加者たちは、これまで多くの支援を受けてきた日本にお返しをする番だとして、同プロジェクトを海外からも支援することを約束しました。

    海岸林に関する説明に耳を傾ける(名取市にて)
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