インドネシアの西ジャワ州スカブミ県で実施している「トヨタ車体グループの森in インドネシア」の活動が4年目を迎え、2009年11月14日、現地で記念セレモニーが行われました。式典にはトヨタ車体の水嶋敏夫取締役社長のほか、西ジャワ州のデデ・ユスフ副知事も参列し、盛大に執り行われました。
この活動は水源林の保全と、住民や子どもの環境に対する意識啓発などを目的に始まりました。植林地のアルバシアやアカシア・マンギュウム、ユーカリなど生長の早い樹種は、10m以上に達しているものもあり、参加者たちも驚いた様子でした。
植林地では木陰を利用したコーヒー栽培なども行われており、オイスカも栽培指導などのサポートを行ってきました。地域住民は、インドネシア生産者協会からの協力も得つつ、コーヒー栽培に励んでいます。この活動が順調な成果を上げることにより、住民がコーヒー栽培で生計を立てながら森と共存していくことが可能になり、植林地の永続的な利用に繋げうることが期待できます。
またインドネシアの国立公園では、区域内で不法に耕作をする農民の存在と、それによる自然破壊が多く報告されています。この活動の実施地も国立公園内の山麓に位置しますが、ここで持続可能な農業を営むことができるようになれば、農民たちが国立公園内に耕地を求めて自然を破壊することもなくなると、期待を集めています。