東日本大震災から5年を迎えた3月11日から13日にかけて、オイスカは「海岸林再生プロジェクト」を進める宮城県名取市で、プロジェクトをより多くの方々に知ってもらうための視察会や報告会を行いました。
11日は小林喜光代表幹事ら経済同友会一行、復興庁の岡本全勝事務次官ほか約70名の視察団が、クロマツが植えられている名取市沿岸の現場を訪問。土質や水はけといった条件の違いで生育に大きな差が出るマツの若木の様子などを視察しました。12日には3回目の定期活動報告会を名取市文化会館で開催、地元市民ら100名ほどが会場に足を運びました。ボランティアとして活動に加わる市民の声や海岸林の育成・管理に成功している全国の事例報告に関心が集まりました。東京大学の太田猛彦名誉教授からは、「全国の関係者に共有したい充実した報告だった」と総括がありました。
13日の「現場を歩こうツアー」では専門家の案内で、これまでに植えられた13万本のクロマツが順調に育つ様子を視察。初めて現場を訪れたという市民からも植樹祭や毎月のボランティアへの参加を希望する声が聞かれるなど、プロジェクトへの理解を深める機会となりました。