2011年の東日本大震災直後から動き出した「海岸林再生プロジェクト」では、13年より本格的なボランティアの受け入れを開始し、今年の6月、参加者の累計が1万人に達しました。
広く一般に募集する「ボランティアの日」は、3月から10月にかけて毎月1回程度実施。支援企業・団体によるボランティアは個別に活動日を設定して実施しています。参加者が120名を超えることもある「ボランティアの日」には、毎回参加しているリピーターの方々が、道具の準備や片付け、作業のアドバイスなど、 さまざまな場面で率先して動く姿が見られます。また16年ごろから地元の高校生の参加が目立つようになり、宮城県民率も4割程度に増え始め、「全国からたくさんの方が被災地の復興に協力してくれていることを知り、 地元がもっと頑張らなければ」といった声も聞かれます。
指導員として協力を依頼している松島森林総合の佐々木勝義さんは「当初想定していなかった溝切りなどの作業をボランティアの力に頼ることになった。どの程度成果につながるかは未知数だったが、確実にクロマツの健全な生育を促している」とボランティアの真剣な取り組みを評価しています。
プロジェクトでは、これからも育林作業にご協力いただける方を募集し、ボランティア活動を展開していきます。