国際森林年記念事業
東北にもう一度、白砂青松を取り戻したい
海岸林を再生するために私たちに何ができるか
日本では、海岸の松林の美しい景色を「白砂青松」と呼び、古くから大切に守ってきました。美しいだけではなく、防砂、防風、防災などたくさんの機能がある松林が、東日本大震災により2,000ha以上失われました。しかし、木を植える状況になるまでには、また、もとの様な姿に戻るには、相当の年月が必要です。オイスカとしては、震災直後より林野庁をはじめとする関係機関と協議し、独自の調査も行ってまいりました。今回のシンポジウムでは、上空と陸上からの調査映像などにより、現状を多くの方に知って頂くとともに、あらためて海岸林の持つ機能を認識し、再生への方向性をお伝えしたいと思います。また、海岸林は世界共通の存在です。そして今年は国際森林年でもあります。この復興のプロセスを海外の人にも発信し、一緒に行動したいと考えます。
【日 時】 7月11日(月) 17:30~20:30
【場 所】 東京 千駄ヶ谷「津田ホール」3階(定員500名)
地図はこちら→ 津田ホール ※駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
【参加費】 無料
【主 催】 公益財団法人オイスカ
【後 援】 林野庁、国連森林フォーラム、(社)国土緑化推進機構、国連生物多様性条約事務局
日本経団連自然保護協議会、連合、日本財団、日経BP環境経営フォーラム、外国人特派員クラブ、
【特別協力】 国際森林年国内委員会事務局
【協 賛】 (社)国土緑化推進機構(予定)
<プログラム>
司会:戸塚貴久子(フリーアナウンサー)
1.航空・陸上調査ビデオレポート(30分)
NGOアースブレークスル―代表 菅文彦氏
2.主催者挨拶
公益財団法人オイスカ 会長 中野良子
3.ビデオメッセージ上映
国連国際森林フォーラム事務局長Ms.Jan L. McAlpine氏
4.インド洋沖大津波からの復興への取り組み
オイスカインドネシア・アチェ州駐在 Dewi Wahyuni
5.海岸林再生の考え方
林野庁 治山課 山地災害対策室長 井上晋氏
6.パネルディスカッション
「海岸林とはそもそも何か。今後どのように再生してゆくのか。」 ●進行 NGOアース・ブレークスル―代表 菅文彦氏
・国民的関与・参加に向けて
林野庁長官 皆川芳嗣氏
・「森林の再生・保全」専門家の立場から
東京大学名誉教授 太田猛彦氏(「東日本大震災に係る海岸防災林の再生に関する検討会」座長)
・地元住民の立場から
名取市東部震災復興の会 会長 鈴木英二氏
・農業・生活・防災の観点から
宮城中央森林組合 業務部森林活用課長 佐々木勝義氏
・スマトラ沖大津波からの復興実例
オイスカインドネシア・アチェ州駐在 Dewi Wahyuni(アジア開発銀行JFPR9072/9073プロジェクト担当)
・我々市民は今後何が出来るか
公益財団法人オイスカ 副理事長 渡辺忠
7.クロージングメッセージ
外国人代表
8.閉会挨拶
公益財団法人オイスカ 理事長 中野利弘