2月20日(月)、イトーキ東京イノベーションセンターSYNQAにて、「協働の森づくりセミナー 『富士山100年の森づくり』、私たちにとっての恵み」を開催しました。
セミナーでは、企業/団体や行政、研究者や林業者など26の産官学民が協働で実施してきた「富士山の森づくり」は、2007年の活動開始より10年、その歩みを事例に、様々なステークホルダーそれぞれの立場にとっての「恵み」を考えました。
まず、世界の森林文化に造詣の深い成蹊大学の廣野名誉教授より基調講演をいただきました。その後、参画企業であるKDDI株式会社、オルビス株式会社の担当者から企業にとっての森づくりの意義や社員の声等についてご報告いただき、山梨県から行政からみた視点も発表いただきました。
後半のパネル報告では、モデレータを務めていただいた廣野氏より、それぞれの発表者に鋭い質問がされ、活発な意見交換の場となりました。最後に廣野氏よりまとめを行っていただき、セミナーは無事終了いたしました。
◇廣野氏のまとめ◇
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日本の企業、地方自治体、NGOも国際的なものと一緒に色々なことを行うべきであると思います。富士山は、2013年に、関連する文化財群とともに「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録されました。日本のみならず、海外への発信が重要になってくるのではなでしょうか。毎年富士山には、260万人もの人が来られます。その方たちを巻き込んで、木を植えたり、富士山をきれいにしたりする活動など、世界の財産として行っていくことを推奨していければいいのではないでしょうか。
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本プロジェクト「富士山の森づくり」は、今年度で10年目の節目を迎え、来年度より第2期目に入ります。今後も、世界の財産である“富士山”を守るために、活動を続けていきます。
※参考
富士山の森づくりHP→https://oisca.org/project/japan/fuji.html