2016年4月5日

DOA-OISCA農林業研修センター 20周年を前に地道な取り組みの積み重ね その一つひとつが明日の糧に

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    20年の成果。「無謀な試み」といわれた地で、
    作物が立派に育っている

     オイスカは1996年1月、ミャンマー政府国家計画経済開発省と開発協力に関する協約を締結、5月には同国中部にあるパコック県に日本から3名の駐在員を派遣しました。軍事政権下にあった当時のミャンマーでは農村地域でのNGO活動はほとんど認められていませんでしたが、 中央および地元政府、周辺地域住民の献身的な協力から、97年7月にはMAS-OISCA農林業研修センターが開所(現DOA-OISCA農林業研修センター/以下、センター)。本年は活動開始から20年を迎えます。

     

     

    日本政府より助成を受け進められるプロジェクトの受益者
    日本政府より助成を受け進められるプロジェクトの受益者

    センター周辺はドライゾーンと呼ばれる過酷な気象条件下にあり、井戸水は乾燥地帯の特徴を示す強アルカリ性で農業には適さないなど厳しい環境にありました。そういった状況の中、これまでの20年は堆肥やボカシ(有機肥料)を用い、ひたすら土づくりを行ってきました。水の確保は数㎞先の川から水を引き灌漑用水路を整備。現在は立派な稲や野菜が育ち、特にオイスカが栽培に取り組んだ種籾は地域の環境にも適していると農民から評判を得て、ミャンマー政府の認証を受けるまでになりました。人材育成の面でも、 センターを卒業した研修生の総数は354名に上り、センターで後進の指導や事業運営を担う者や、地元に戻り学んだ技術を活かし活躍するなどしています。
     ほかにも、センターは地域の拠点として多くの開発協力活動に取り組んできました。2005年からは国連世界食糧計画(WFP)と共に村の灌漑用ため池や道路などのインフラ改修事業を実施。14年からは、日本の外務省より助成を受け近隣の農村住民を対象に農業や養鶏、養豚など生計向上につながる支援を行っており、その数は1260戸を超えました。
     本年11月には記念式典も予定されています。20年を迎えられることを励みに、今後も同国での取り組みを続けていきます。

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