2009年3月18日

草の根・ラプラタ流域再開発研究会   南米ラプラタ流域再開発への動き オイスカ主導で着実に前進中

  • 海外ニュース
  • 090703-3090703-5「草の根・ラプラタ流域再開発研究会」の第5回総会が3月18日、ウルグアイの首都モンテビデオで開催されました。ラプラタ川はブラジルを源流にしてアルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ3国の国境を流れている大河です。その流域は平坦で肥沃な土地が広がっている農業地帯です。同研究会は、この流域に住む住民の貧困削減と環境保全を目的とした会ですが、予測される日本の食糧危機に対処することも視野に入れています。もともとオイスカ主導で動きだしたという経緯があり、オイスカ・パラグアイ総局の高倉道男会長が同研究会の会長をつとめています。

    第5回総会は竹元正美駐ウルグアイ日本大使の配慮により大使公邸で開催されました。3ヵ国と日本の関係者の他にオブザーバーとして在ウルグアイ日本大使館とJICA( 国際協力機構)ウルグアイ駐在事務所を含めて28名が出席しました。祝辞の中で竹元大使は「NGOとしての本研究会の役割は農林業振興、貧困対策、環境保全の面で将来的に大きなものとなることが予測される。今後とも大使館はこの組織の活動にできる限り協力していきたい」と述べました。また、JICAウルグアイ事務所の高木繁所長より「日本に対する木材や食糧(健康食品)の供給、流域における貧困減少と環境改善という非常に重要なテーマを抱えている本研究会の活動のますますの発展を期待しています」とエールが送られました。

    来賓挨拶をする竹本大使(写真上)と出席者
    来賓挨拶をする竹本大使(写真上)と出席者

    南半球にあって温帯に属し、気候も日本に類似しているラプラタ流域はその面積の広大さと肥沃さから、この流域の開発は日本にとっても重要な意味を持つことを日本の国民や企業などに広め賛同を得るため、日本にラプラタ流域再開発協議会を設立するための活動を展開していくことが決まりました。3国にまたがる造林・木材利用開発の基本計画も承認されました。

    この投稿へのトラックバック:

    アーカイブ