2009年10月19日

中野総裁、南米訪問 アルゼンチン、コロンビアの日系団体と連携へ

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    コロンビア日系人協会の研修農場で日系人協会の新地学前会長(左端)、主任指導員の筒井陽喜さん(左から2人目)、中野総裁(中央)、助手のマルタさん(右から2人目)
    コロンビア日系人協会の研修農場で日系人協会の新地学前会長(左端)、主任指導員の筒井陽喜さん(左から2人目)、中野総裁(中央)、助手のマルタさん(右から2人目)

     2009年10月19日より11月10日にかけて中野良子総裁一行は南米大陸のアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、コロンビアを訪問し、日系移住者が推し進めている食料増産や環境保護プロジェクトなどを視察しました。

     今回の成果の一つとして、アルゼンチン拓植協同組合(以下、亜拓)、コロンビア日系人協会とパートナーシップを組んで植林活動、日系子弟の日本語・日本文化教育、安全な食料の普及など、関心を共有する活動を連携して推進することに合意。これにより、オイスカ組織がすでに存在するブラジル、ウルグアイ、パラグアイを含め、南米5ヵ国にオイスカのネットワークが広がることになりました。

     亜拓は、日本人のアルゼンチンと一部パラグアイへの移住者の受け入れ体制を整えることを目的に、1953年に設立されました。ブラジルとパラグアイに接する北部ミシオネス州の大規模な植林活動は半世紀の実績を誇ります。

     ウルグアイでは、オイスカ・ウルグアイ総局が実施している「地方の貧困減少・衛生状況改善プロジェクト」の現場を視察し、これをさらに前進させるため、10月23日に行われた在ウルグアイ日本大使と総局会長との草の根無償資金協力の調印に立ち会いました。

     パラグアイでは、オイスカ・パラグアイ総局が計画している、零細農民の生活向上のための「ステビア」(パラグアイ原産の甘味料)栽培普及プロジェクト予定地を視察したほか、日本経団連自然保護基金の助成によりイグアス日本人会が展開している育苗センターと環境教育センター、また「東芝の森」、「信濃の森」などを視察しました。

     最終訪問地のコロンビアでは11月7日、コロンビア日本人移住80周年記念式典が日系社会の本拠地、カリ市で盛大に行われました。中野総裁は式典に出席したほか、移住者たちが開拓してきた広大な農場や日本人会が運営する研修農場を視察。研修農場は農業人づくりの拠点として注目され、近隣諸国からも年間1500名を超える研修生や視察者を受け入れています。主任指導員の日系二世は東京農業大学留学後にオイスカ西日本研修センターで指導員研修を受けており、助手の女性はオイスカ・ブラジル総局がコチア農業学校で実施した有機農業研修の修了生です。

     今回の訪問は、祖国日本に対する移住者の強い想いに触れた3週間となりました。

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