2009年3月17日

フィリピン「森づくり」ボランティア体験学習  参加生徒が草刈機を寄贈

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    現地での下草刈作業を前にした参加者
    贈呈式では芦北高校の生徒(右、中央)から、プロジェクト 責任者のロペス氏(左)へ草刈機が手渡されました
    贈呈式では芦北高校の生徒(右、中央)から、プロジェクト 責任者のロペス氏(左)へ草刈機が手渡されました

    3 月17日から24日まで、(財)昭和聖徳記念財団主催のフィリピン「森づくり」ボランティア体験学習に参加した高校生16名と教師2名が、フィリピン・ヌエバビスカヤ植林プロジェクトを訪問しました。今年で13回目を迎えるこの体験学習は、参加した高校生が約1週間、ヌエバビスカヤの植林プロジェクト現場で、植林地の管理などの作業に参加するものです。この時期フィリピンは乾季で、苗木作りや植林地の整備など、夏の植林シーズンに向けた準備の真っ最中。参加した高校生たちも、ポット苗作りや草刈りなどを行いました。

    今回、この体験学習に長年参加している熊本県の芦北高校から、草刈機を2台寄贈していただきました。芦北高校では、同体験学習に参加した生徒が中心となって数年前から書き損じはがきを集め、今回ついに草刈機2台分の費用が集まりました。リーダーとしてその活動を率いてきた芦北高校3年の松井郁弥さんは、「去年と今年の参加者の生徒が中心となって、チラシを作って家の近所や役所などに呼びかけ、回収箱を設置して書き損じはがきを集めました。チラシを作って配るのも大変でしたが、たくさん集まったはがきを回収して数える作業が一番大変でした」と語ってくれました。

    500haを超える面積をもつヌエバビスカヤ植林プロジェクトでは、下草刈りをするのにも大変な労力がかかるため、草刈機は必需品です。堅い草や灌木などにも使用するため機械の寿命が短く、現在使っていたものを買い換えなければならない時だったので大変助かった、と現地責任者のロペス氏は喜んでいました。しかし現地の人々が一番嬉しかったのは、体験学習に参加した学生たちが、ヌエバビスカヤ植林プロジェクトのために自分たちの力で何かをしよう、としてくれたことでした。長年交流を続ける中で、木だけではなく人々の想いも育まれています。

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