2008年7月3日

フィジー・スタッフが沖縄でサンゴ礁保全研修 サンゴ移植の新手法を学ぶ

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    サンゴ移植実習をするテビタ。奥は指導にあたる西平教授
    サンゴ移植実習をするテビタ。奥は指導にあたる西平教授

    7月3日から6日にかけて、フィジーでサンゴ礁保全プロジェクトに関わるスタッフが、住友生命保険相互会社の支援の下、沖縄でサンゴ礁保全に関する研修を受けました。参加したのはフィジー人スタッフのサイルシー・マシーとテビタ・ダキアで、日本サンゴ礁学会会長の西平守孝名桜大学(沖縄県名護市)教授の指導を受けました。

    これまでフィジーでは、セメントでサンゴ片の土台を作り、そこに高価な水中接着剤を用いてサンゴを固定し、一定期間水中の苗床で育てた後に移植するという手法を用いていました。しかし今回の研修では、西平教授の考案した、より安価で扱いが容易かつ再固着率の高い方法を学ぶことができました。今後フィジーでは、研修成果を元に、現地の素材を使い、改善された手法での移植の開発・普及に取り組みます。

    また、研修期間中に、同大学主催でサンゴシンポジウム「サンゴの移植③―市民によるサンゴ礁保全の取り組み―」が開催され、テビタらが発表し、沖縄中から集まった研究者らとの情報の共有・交流を図ることができました。

    西村教授の考案した、スプリングと釘を用いて移植サンゴを固定する方法
    西村教授の考案した、スプリングと釘を用いて移植サンゴを固定する方法
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