2012年7月7日

ビジネス分野でも活動活発に「マラ公団・オイスカ・ビジネスフォーラム」開催

  • 海外ニュース
  • 記念植樹をした苗木を囲んで

     7月7日、マレーシア・クアラルンプールにてマラ公団とオイスカ共催の「マラ公団・オイスカ・ビジネスフォーラム」が開催されました。

     これまで、オイスカ・マレーシア総局の活動は、マラ公団研修生の受け入れを通した人材育成や「子供の森」計画が中心でしたが、昨年、マラ公団のダト・イブラヒム・アハマド理事長が同総局の副会長に就任したことをきっかけに活動が活発化、その流れの中でビジネス分野においても日本とマレーシアが連携を深められるよう、今回のビジネスフォーラムが企画されました。

     フォーラムは、竣工したばかりのマラ公団タワーで開催され、日本からはオイスカ会員企業を中心とする10社の代表およびオイスカの中野利弘理事長、永石安明事務局長ら合計19名が参加。マレーシア側は政府要人、マラ公団、企業、研修生OBと総勢約250名が集まりました。オイスカ・サバ支局、バングラデシュ総局、そしてマニラ事務所からも代表が参加しました。

     フォーラムの冒頭、オイスカ・マレーシア総局の第一副会長を務めるダト・ムクリス・マハティール通産副大臣が強調したのは、ビジネス分野における今後のマレーシアと日本のさらなる関係強化の必要性でした。同氏は日本に留学経験があり、またルックイースト政策を提言し推進してきたマハティール元首相の子息でもあることから、非常に説得力のある内容となりました。その後、ダト・ハサン・マレック地域開発副大臣による基調講演が続き、マレーシア工業開発庁などによるパネルディスカッションが行われました。

     午後に開催されたビジネス相談会では、日本の参加企業と現地企業が話し合いをする時間が持たれました。直接日本企業と話ができるということで、製造業や建設業などさまざまな業種の起業家たちが、ビジネスチャンスを求め活発な意見交換を行いました。

     翌8日には、サイドイベントとしてマレーシア森林研究所(FRIM)にて、マラ公団関係者と日本からの参加者の協力による記念植樹が行われました。熱帯雨林の主要構成樹種であるショレアと呼ばれる常緑高木の苗木50本が植えられ、今後は、FRIMの担当者の手で継続的に管理されることになります。

     今回初の試みであったビジネスフォーラムは、両国にとってビジネスネットワークを広げる良い機会となりました。今後は、ビジネス界で幅広く活躍している研修生OBを積極的に活用した多様な活動展開が期待されます。

    スピーチをするマハティール通産副大臣
    充実した話し合いとなったビジネス相談会
    この投稿へのトラックバック:

    アーカイブ