2009年4月17日

オイスカ理念のルーツに触れた在京外交団 月光天文台で世界こよみ展の開会式に参列

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    天体望遠鏡を前に説明を受ける外交団一行

    4月17日、アゼルバイジャン、モンゴル、ウルグアイ、ウクライナ、イスラエル5ヵ国の大使およびホンジュラスの臨時代理大使を含むアジア、アフリカ、中南米14ヵ国の外交団20名が、オイスカの関連機関である(財)国際文化交友会が運営する、静岡県田方郡函南町の月光天文台を訪問しました。オイスカの理念は天文と不離一体の関係にあり、オイスカ・インターナショナル・中野良子総裁は歓迎の挨拶で、「太陽は人類にかぎりない愛を注いでくださっておりますが、何の見返りも求めていません。私たちはそれを当たり前として日々を過ごしつつも、その大きな恩に感謝する心が求められます。その恩に報いるため、他を思いやる心が天を仰ぐことによって会得することができるのです。これが月光天文台が創られた目的であり、オイスカ理念のルーツでもあります」と述べました。これを受け、外交団を代表して挨拶に立ったアゼルバイジャン共和国のアゼール・フセイン大使は、「天文台の存在意義を改めて理解できた」との喜びを表明されました。
    月光天文台では、この日に合わせて「第15回世界こよみ展」の開会式を開催。展示された52の国と地域、国際機関のカレンダー110点あまりは、駐日大使館や国際機関の協力で収集されたもので、国際文化校友会の渡辺裕彦事務局長は、毎年2万人を超える児童生徒たちの国際理解に役立っていることを感謝とともに報告しました。

    式典後、大使らは、展示されたこよみのほか、天体望遠鏡や併設の地学資料館に陳列されている数々の化石なども見学。その後、野外バーベキューに舌鼓を打ちながら、集まった地元の有志、オイスカ静岡県支部の役員や会員、オイスカ高校とオイスカ開発教育専門学校の教諭や生徒たちと歓談しました。

    外交団は、月光天文台訪問が永遠の思い出となるようにと、「Diplomats’ Tree(外交団の樹)」と命名されたユリノキの苗木を全員で植え、同専門学校の生徒たちが実習で生産した新鮮な有機野菜を手土産に、帰途につきました。都会の喧騒を離れ、若葉の樹木に囲まれながらみんなで学び楽しんだ「世界天文年」の一日となりました。

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