2010年10月30日

インドネシア・ムラピ山噴火 研修生OBらが復興支援活動

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    活動現場に向かう市民ボランティア

     インドネシア・ジャワ島中部にあるムラピ山では2010年10月下旬より断続的に噴火が続いており、多数の死傷者が出ています。同地には「子供の森」計画に参加していた学校があり、その学校の被害の様子は本誌11年1月号でご紹介しています。 

     現地では、被災者に対する災害復興支援として、四国研修センターの研修生OBであるウィドド氏を中心に、現地の「子供の森」計画調整員や研修生OBらが私財を提供して、被災者のためにいち早く行動を起こしました。具体的には、 近隣の住民らを市民ボランティアとして組織し、本年3月16日までに延べ2812名の参加による被災家屋の清掃・再建活動、橋の再建活動などです。  

     インドネシアにおいては、04年の「スマトラ島沖地震」、06年の「ジャワ島中部地震」の際にも復興支援活動を実施しており、その過程においては「住民の主体的な協力」を重視し活動を進めてきました。今回の復興支援に参加したボランティアの多くは06年の地震の被災者でもあります。今回、オイスカの呼びかけに応え、たくさんの市民が主体的にボランティア活動に参加したことは、前回の地震の際に支援を受けたことへの感謝の念と、先の地震で培った「自分たちの町を自分たちで復興させる」という精神が根付いていたことの証ともいえます。

    破損家屋の修理
    破損家屋の修理
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