2020年11月2日

【海外ニュース】タイ・スリン県 ノントーン村の森づくりが全国の森コンテストで全国一に輝く ほか

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     ノントーン村の森づくりが全国の森コンテストで全国一に輝く

    約19haのこの森は、タケノコやキノコが採れる豊かな森となり、地域の財産として守られています
    副賞の盾を手にする村長(左)と村のリーダー。村をサポートした行政の担当局も共に受賞

    タイ政府が催す「地域における保護林の再生と保全活動プロジェクト」のコンテストで、オイスカ・タイが地域住民と実施してきた森づくりが全国一位に選ばれ、10月2日に表彰式が行われました。

    これは、スリン県のノントーン村で進む森づくりで、2016〜19年の3年間は、三井物産環境基金の助成を受けて実施してきたものです。

    コンテストでは、全国から選ばれた9つの活動を専門家グループが実際に視察した上、厳しい審査が実施されます。審査会当日、バンコクから派遣された専門家の前で、 地元の天然資源環境省の担当者と一緒に、活動を担ってきた村人たちがプレゼンテーションを行いました。さまざまな樹種を植え、自然に近い森をつくり、多くの恵みを得ることで、人々が森を大切に守っていくことを目指して取り組んできた様子が語られました。

    春日智実駐在代表は「地域の方々のコメントの随所に、オイスカと二人三脚で実施してきたことが語られていて、住民の皆さんに寄り添いながら活動できていたことが実感できた」と喜びを語りました。

    フィジー
     地域の再生を目指し有機農業研修を実施

    有機農業を基礎から学ぶ参加者

    8月18〜21日、フィジーの国立青年研修センター(以下、センター)で、青年ら約30名を対象とした有機農業研修が行われました。オイスカは、センターを運営する青年スポーツ省と協約を結んで活動しており、センターでは農業部門の研修を担当しています。

    今回の研修の背景には、コロナ禍によって職を失った若者が多いことや、ロックダウンにより物資や人の移動が制限されたことで、自給自足の生活が求められているといった課題がありました。

    研修に先立って行われた式典には、同省のプラヴィーン・クマール・バラ大臣も参加し、「若者がコミュニティで有機栽培に取り組むようになり、雇用の受け皿となれば、私たちがコロナ禍によって直面した課題を乗り越えることができる」と、参加した青年たちを力強く鼓舞すると同時に、有機農業の普及は、食料の安全保障を確保することにもつながると強調しました。

    地域の再生を目指して有機農業に取り組もうと集まった青年たちは、オイスカの訪日研修生OBである指導員から育苗や肥料づくりについて学びました。最終日には、マングローブ植林にも取り組み、700本の苗木を植えました。

    今回の研修を受講した青年たちは、青年クラブ※に登録し、政府から土地や資器材の支援を得て活動を開始。若者たちが地域を支える存在として活躍できるよう、継続的なサポートが求められており、オイスカも技術面での支援を続けていきます。

    ※若者を組織し、地域の経済的な開発に動員、効果的に参画を促すために青年スポーツ省が主導するもので、15〜35歳の若者が対象。 政府は正式に登録された青年クラブに対し、さまざまな研修機会の提供や自立支援を実施している

    総裁のお別れの会各国で催される

    9月11日にオイスカ・インターナショナルの中野良子総裁が逝去されたことを受け、各国総局や訪日研修生OBら関係者から、追悼のメッセージが寄せられるとともに、総裁への感謝の気持ちを込めたお別れの会が開かれました。

    同12日、バングラデシュでは、総局メンバーやセンターで学んだ研修生OBらが、ダッカにあるオイスカ研修センターに集まり、長年総局の会長を歴任されたベナジール・アーメッド顧問を代表にお別れの会が催されました。

    16日にはミャンマーの農村開発研修センターおよび農業指導者研修センター、17日にはオイスカ・タイ、 そのほかスリランカ総局やフィジー研修センターなどでも、それぞれの国の宗教や文化に従い、思い思いに感謝の気持ちを伝える会を開き、総裁をしのびました。

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