2021年6月30日

【海外ニュース】「子供の森」 計画 アフガニスタンで育て!緑の希望 ほか

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  • 「子供の森」計画 アフガニスタンで育て! 緑の希望

    植樹活動前に実施した1dayセミナーには、2つの郡から教員64 名が参加した
    19年にクラレがランドセルを寄贈した学校の中から治安や植樹環境、参画意欲といった条件の合う学校が選抜された

    1991年の活動開始から今年で30年を迎える「子供の森」計画(CFP)。新しくアフガニスタンが活動に加わり、現在37の国と地域で推進しています。

    2021年3月、アフガニスタンにおいて初めてのCFPの植林活動が、株式会社クラレの支援を受け、ナンガハール州のゴシュタ郡およびクズ・クナール郡の16の学校にて行われました。治安状況や気候、地理的条件など、不確定要素が多いこの地でのCFP始動は、クラレが同国で実施する「ランドセルは海を越えて」のランドセルと学用品を現地の小学校の児童に配布する活動と、CFPによる、学校を拠点とした子どもの教育や環境への支援の連携で実現しました。支援対象となった16の学校は、アフガン政府登録の国際NGO「アフガン医療連合・アフガニスタン復興計画」が、ランドセルの配付を通じて培った地域ネットワークを最大限に活かし、治安や安全確保のほか、学校や地域リーダーのCFPへの参加意欲などを確認したうえで選定しました。

    今回、植林活動に参加した教員からは、「CFPは学校や地域にとって、緑化や経済発展のみならず子どもたちの行動変化にもつながる」「慢性的な教室不足だが、木が育ち葉が茂り直射日光が遮られると、青空教室での授業が快適に行える」など、今後の展開に大きな期待が寄せられました。植樹をした16の学校の生徒、児童数は1万6174人。今回植樹された計1196本の木々とともに、子どもたちが未来に向かって大きく成長していけるよう見守っていきます。

    ※04年より始まったクラレの活動で、20年末までに13万4千個のランドセルが届けられている

    カンボジア 日本との絆を確認OBによるコロナ支援

    支援物資を準備するオイスカと教会関係者
    25㎏の米を担ぎながらも笑顔を見せる

    5月16・23日の2日間、オイスカ・カンボジアがプノンペンキリスト教会と協力し、新型コロナウイルスのパンデミック下で生活に困窮する77世帯を対象に、首都プノンペンで食糧支援を行いました。

    同地では、2月下旬にクラスター感染が発生して以降、陽性者数が増え続け、政府は4月14日〜5月5日まで、都市封鎖(ロックダウン)を実施、移動や活動を制限しました。特に感染が深刻なエリアはレッドゾーンに指定され、ロックダウン終了後も外出はもちろん、市場の開催や企業活動も禁止されました。食料や収入を得る手段を絶たれた人々の生活が困窮を極める中、オイスカ・カンボジアでは「子供の森」計画のスタッフで訪日研修生OBのソバンナ(2008年度/西日本研修センター)が、仲間と協力して食糧支援を開始。しかし、限られた資金での活動には限界がありました。

    そうした取り組みを知った西日本研修センターは、「センターで学んだ研修生OBを支援しよう」と支援金を募ってソバンナの活動をサポート。支援を受けたソバンナは、人の移動が厳しく制限されているレッドゾーンにおいて、政府担当者の協力を得ながら、お米や麺などの食料を77世帯に配布しました。支援物資を受け取った住民からは「日本も同じようにコロナ禍に直面している中、遠く離れた国の我々を思っていただき感謝する」「日本の方々が安全で健康であることを願う」と支援への感謝や日本人を気遣う言葉が聞かれました。また、活動を主導したソバンナからは、「自分が研修した西日本研修センターの皆さんから支援をいただき、とてもうれしい。おかげで、必要な人々に、必要なタイミングで支援を届けることができた」と感謝の言葉が伝わっています。

    同国でのオイスカ活動は、訪日研修生OBが主体となって行う「子供の森」計画などに限られていますが、今回は、目の前にある地域の課題にすぐさま取り組むOBの姿勢と、それを応援しようという日本からのサポートにより、コロナ禍での支援活動が実現しました。

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