2016年7月6日

「海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画」 第3回植樹祭に500名超が参加  宮城県知事が植栽地を視察

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    かつての海岸林の姿を知らない子どもたちも大勢参加

    宮城県名取市で進められる「海岸林再生プロジェクト」では、5月21日、オイスカと「名取市海岸林再生の会」が主催し、「平成28年度植樹祭」が催されました。これは地域住民が海岸林に愛着を持ち、将来にわたって守り育んでいく第一歩としてクロマツを植えてもらおうと、宮城県民、名取市民を対象に毎年実施されているものです。3回目となった今年は520名が集まり、20以上のグループに分かれ、海岸に造成された盛土の上にクロマツの苗1万本を植えました。農業に携わる人たちの参加多い一方で、鍬を持つのも初めてという地元高校生や親子連れの姿もあり、指導員のアドバイスを受けながら作業を進めていました。隣接する2014年度の植栽地で順調に育つクロマツを目にした参加者からは「今日植えた苗がこうして成長していくのを見守りたい」「次は家族と参加したい」といった声が聞かれるなど、今後の市民参画の拡大が期待されます。

    「名取市海岸林再生の会」メンバーに労いの言葉をかける村井知事(左から2番目)。左は佐々木市長
    「名取市海岸林再生の会」メンバーに労いの言葉をかける
    村井知事(左から2番目)。左は佐々木市長

     同日の午後には宮城県の村井嘉浩知事がプロジェクトを訪れ、名取市の佐々木一十郎市長、林野庁仙台森林管理署の斎藤哲署長と共に進捗状況を視察しました。高さ20mの高所作業車に乗りこれまで植栽を終えた36haの全景を目にした村井知事は「プロジェクトの規模が実感でき、予想以上の成長が確認できた」と感想を述べ、育苗や植栽が計画通り進むよう日々現場で尽力している関係者らを激励しました。
     震災から5年が過ぎ、記憶が薄れていく中、プロジェクトでは今後も全国に海岸林の必要性を訴え、支援をお願いしながら地域住民と共に〝名取市民の森?の再生に取り組んでいきます。

    外務省の日本NGO連携無償資金協力の枠組みで進められるフィリピン・レイテ島における「災害に強い、森に守られた地域社会づくりプロジェクト」の担当者も研修の一環で植樹祭に参加
    外務省の日本NGO連携無償資金協力の枠組みで進められる
    フィリピン・レイテ島における「災害に強い、森に守られた地域
    社会づくりプロジェクト」の担当者も研修の一環で植樹祭に参加
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