2011年12月16日

「国連生物多様性の10年」キックオフイベント 国連生物多様性条約事務局ジョグラフ事務局長が来日

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    エコプロダクツ2011でトークショーの出演者・共催者と。「国連生物多様性の10年」とグリーンウェイブへの参画を多くの来場者に訴えた

     2011年にスタートした「国連生物多様性の10年」。これは、10年12月に開催された第65次国連総会にて、国際社会、市民社会が一体となって生物多様性の損失を抑えるための重点期間として定められたものです。オイスカも国連経済社会理事会の総合諮問資格を持ち、また、同年に愛知県で開催された国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で国連生物多様性条約事務局(以下、条約事務局)と基本協約を結んだNGOとして、世界各地で展開している活動を通じ、いかに生物多様性保全に貢献できるかが注目されています。  

     その「国連生物多様性の10年」の国際キックオフイベントが11年12月に石川県で開催され、イベントに合わせ来日した条約事務局のアフメッド・ジョグラフ事務局長とともに、オイスカは国内外へさまざまな情報を発信しました。 

     同16日には、東京ビッグサイトで開催された「エコプロダクツ2011」メインステージ(環境コミュニケーションステージ)にて、〝国際森林年&生物多様性の10年キックオフ記念「森と木を活かした日本のくらし」〜東北復興グリーンウェイブ〜〞と題したトークショーを、「生物多様性と子どもの森」キャンペーン実行委員会、国土緑化推進機構と共催。森林とともにある私たちの暮らしや文化の良さを再発掘する必要性と、子どもたちを中心とした取り組みの重要性などを発信しました。ジョグラフ事務局長も登壇し、「国連生物多様性の10年」におけるさまざまな主体の活動の必要性や、世界で推進している〝グリーンウェイブ〞に関し日本の積極的参加と促進への期待など、メッセージをいただきました。 

    国連ウェブテレビの放映の様子。右から永石事務局長、ジョグラフ事務局長

    20日には、東京都内のスタジオでジョグラフ事務局長とオイスカの永石安明事務局長が「国連生物多様性の10年スタート―自然とともにいのちの共生を、未来へ―」と題し対談。その様子は国連ウェブテレビにて世界各国へ配信されました。この対談は、条約事務局側から出演を依頼されて実現したものです。オイスカが文化や精神面の多様性を視野に入れた農村開発や環境保全活動を展開していることや、昨年のグリーンウェイブで「子供の森」計画実施校など13ヵ国・約1万4千名がオイスカのイニシアチブにより参加した実績などが認められたためです。永石事務局長は、オイスカが世界各地で推進している〝ふるさとづくり〞で育み保全することができる生物多様性や、その中で生きる人々の姿などを紹介するとともに、世界中の〝ふるさと〞が持つ文化的多様性を尊重した取り組みの重要性について訴えました。 
     このような国連機関との密な関係を活かしながら、今後も各地で取り組みを推進していきます。

    *1 「生物多様性と子どもの森」キャンペーン実行委員会11年1月にオイスカと国土緑化推進機構が青少年育成団体などに呼び掛け立ち上げた実行委員会。グリーンウェイブ促進のためのフォーラムの開催や環境教育教材作成、東日本大震災の支援の一環として全国の子どもたちによる植樹・育樹活動を支援する〝どんぐりプロジェクト(プロジェクト―D)〞の推進などを行っている。 地球環境基金の助成事業。http://www.greenwave-net.com/
    *2 対談の様子は「国連生物多様性の10年」ホームページでご覧いただけます(英語のみ)。
    http://www.cbd.int/2011-2020/media/webtv_jp.shtml

    オイスカの協働企業の一つであるコスモ石油㈱のブースにて。ほかにも複数のブースで日本の企業やNGOの生物多様性保全への取り組みなどを視察した
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