10月6日は、日本政府が定めた国際協力の日です。毎年10月には国際協力に関する多くのイベントが開催されています。3・4日にお台場のセンタープロムナード(東京都江東区)で行われた「グローバルフェスタJAPAN2015」(同実行委員会主催)にはオイスカもブースを出展し、「子供の森」計画をはじめとする海外での各種活動をアピールしました。2日間で10万人以上が足を運んだ同フェスタには、国際協力に関心のある層の来場も多く、オイスカのブースにも「ボランティアに参加したい」といった若者らが多数訪れました。
8日には、オイスカ国際活動促進国会議員連盟(以下、議連)の協力により2回目となるオイスカ創立記念行事「国際協力の日のつどい」(於:衆議院第一議員会館)を主催、国内外から250名以上が参集し、10月6日のその日を祝いました。第一部では造園家・ランドスケープアーキテクトの涌井史郎氏による「レジリエンスとグリーンインフラ」と題した講演が行われました。涌井氏は、昨今頻発する自然災害は人間が欲望を追求してきた結果であるとし、自分たちの祖先が長い年月をかけて培ってきた自然との付き合い方を今一度見直すことが必要であると強調。自然の力に抗するのではなく、いなす(力をかわす)日本人の知恵を世界と共有していくことで貢献できるのではないかと述べました。身近な事例を用いた分かりやすい内容に、深く頷きながら熱心にメモを取る参加者の姿が多く見られました。
第二部のレセプションには同7・8日に行われたオイスカ・インターナショナル国際理事会に出席のため来日中の各国代表らや、議連のメンバーも多数参加。在日外交団からはモルディブ共和国大使をはじめ7ヵ国の外交官がお祝いに駆け付けました。議連会長を務める石破茂地方創生担当大臣の登壇の際には、国内外の参加者が一斉にカメラを向ける一幕もありました。昨年に続き髙田川部屋の親方が若い力士と共に来場、つどいを盛り上げてくれました。今年も福岡市内にある西日本研修センターを宿舎にし、11月の九州場所に臨みます。また、海外のオイスカスタッフや総局役員らと、視察や植林ボランティアなどで現地を訪れたことがある会員や支援者の方々が互いに再会を喜び、友好を深めるなど始終和やかな雰囲気でした。参加者からは、「新会長の下、オイスカが日本のNGOとして国際社会により大きく貢献していこうとしていることが感じられた」「大臣、大使、力士といった多彩な顔ぶれはオイスカならでは」といった感想が聞かれました。オイスカが誕生した意義を確認し合い、55年目の歩みに向けた大きな力になるつどいとなりました。