2014年度にスタートした神奈川県真鶴町における「魚つき保安林保全プロジェクト」で8月4日、町民やオイスカ会員らがボランティアとして参加して、(国研)森林総合研究所の監修により樹木の基礎調査が行われました。同町の魚つき保安林は、江戸時代に植えられた樹齢350年以上のマツやクスノキが生い茂る“御林”と呼ばれています。プロジェクトでは同町のプランに基づき、この“御林”を漁業振興にとどまらず、地域活性化の資源として活用できるよう保全を進めています。
今回行われた調査は健全な森づくりの推進には欠かすことのできないもので、まずは全員で“山の神”に参拝し、樹種構成や各樹木の成長度を調べました。地元の参加者からは「こんなにたくさんの樹種があるとは知らなかった。みんなで大切に守っていきたい」といった感想が聞かれました。こうした調査のほか、KDDIや多摩美術大学と連携した大学生ワークショップを開催するなど、自治体と住民が多様なステークホルダーと一体となり、地域の新たな価値の創造が進められています。