ミャンマーでは、2021年2月1日に発令された国家非常事態宣言により、多くの人々が経済・社会活動の影響を受けています。特に生活が困窮している農村の人々を支援するため、オイスカでは昨年7月から9月にかけ、「ミャンマー支援・緊急募金」を実施。
全国から1300万円を超える寄附が集まりました。ご協力ありがとうございました。
困窮する住民への食料支援を実施
募金開始直後から現地スタッフと連携しながら、支援内容を検討してきました。長引くコロナ禍と政変による物価の高騰や深刻な現金不足、収入の減少といった困難に直面し、栄養失調や飢餓状態の人が
増加する懸念があることを踏まえ、まずは特に困窮している住民に緊急の食料支援を実施することとしました。現地スタッフは、治安状況に配慮しながら56村の3433世帯(約1万5千人)を対象に、米、食料
油、卵、野菜などの食料を配付しました。支援活動に従事した現地スタッフからは、「困窮している状況下で、日本の人々から温かい支援の手が差し伸べられたことに涙を流しながら感謝する姿も見られた」との報告がありました。今回実施した、特に困窮度の高い住民への食料支援により、栄養状態の改善に貢献できたものと考えています。
現在は、対象地域の主産業である農業などの生活基盤の再建に向けた支援の準備を進めています。引き続き治安が安定しない状況が続いていますが、準備が整い次第、支援を実施します。現地スタッフは細心の注意を払いながら、日本の皆さんからの善意を農村地域へ届けるため奮闘しています。引き続き、皆さまからの応援よろしくお願いします。