2008年8月22日

8月9日、緊急支援をテーマにしたイベント 「フォレステーションvol.23緊急支援」 が行われました

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  • ★緊急支援についての質問に答える出演者(左から外務省国際緊急援助室長・小泉崇氏、財団法人オイスカ事務局長・永石安明、財団法人オイスカ・池田淳史
    ★緊急支援についての質問に答える出演者(左から外務省国際緊急援助室長・小泉崇氏、財団法人オイスカ事務局長・永石安明、財団法人オイスカ・池田淳史

    8月9日(土)、緊急支援って何?という疑問から、メディアでは伝わることのない現場の話を聞き、そこから学ぶことを参加者と一緒に考えていく「フォレステーションvol.23緊急支援」が開催されました。NPO法人CSPが主催したイベントは約40名が参加し、オイスカから2名が出演しました。

    まず、外務省国際協力局国際緊急援助室長の小泉崇氏が、政府が実施する国際緊急援助という立場から緊急支援について説明を行いました。先の中国四川大地震において、現地で陣頭指揮を取った小泉氏は、まずビデオで中国での日本の緊急援助隊活動の様子を紹介しました。このビデオは、日本の緊急支援に感謝した中国政府が作成し、先の洞爺湖サミットで来日した胡錦濤国家主席から福田首相に手渡されたものです。そのようなビデオがあることもあまり知られておらず、貴重な放映の機会となりました。その後、災害発生から緊急支援の決定・活動にいたるまでの経緯や、なぜ緊急支援が必要かといった点までわかりやすく説明されました。

    続いて、財団法人オイスカ事務局長の永石安明がオイスカの活動について説明した後、広報部の池田敦史が、ミャンマーでのサイクロン被害後のオイスカの緊急援助活動・農業復興支援について、自ら現地に赴いた際の写真などを使用して説明しました。緊急援助をメインの活動としていないオイスカが、ミャンマーで緊急支援活動を実施できたのは、これまでミャンマーで実施してきた研修で育った人材が現地にいること、ミャンマー政府と作り上げてきた信頼関係があったからという説明に、参加者は聞き入っていました。

    第2部は、司会者から出演者への質問形式で進行されました。準備された質問は、日常生活ではあまり馴染みがない緊急支援を、日本人にも関わりがあるものとして意識してもらい、参加者の意識を啓発することを目的としていました。出演者を困らせるほどの難しい内容もありましたが、出演者はそれぞれの立場から緊急支援についての思いを語り、参加者も、日本で災害が起きた場合など、他人事ではない内容に興味を示していました。
    当日の参加者からは、「普段なかなか知ることができない情報が知れた」「将来このような分野に携わりたいが、なかなか情報が少ない中、現場を経験している人の話はとても参考になった」などの声が聞かれました。 また、参加者からの質問に対して、小泉氏が「政府とNGOとができることは違うが、どちらの活動も必要とされていて、いかに協力していくかが大切だと思う」との発言もあり、今後の緊急支援において、政府とNGOの協力の必要性が示されました。

    イベントを通して学び、考えたことが、今後参加者それぞれの立場で出来る行動に移されていくことが期待されます。

    財団法人オイスカ・池田敦史のミャンマーの緊急支援の説明に聞き入る参加者
    財団法人オイスカ・池田敦史のミャンマーの緊急支援の説明に聞き入る参加者
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