2022年1月25日

「富士山の森づくり」2021年度当日レポート ミュンヘン再保険会社

  • 国内ニュース
  • 実施日:2021年11月4日

    実施団体:ミュンヘン再保険会社

    活動:シカ害対策ネット補修

    今年度、初参加となったミュンヘン再保険会社 日本支店の皆様。ミュンヘン再保険グループでは社員が参加できる気候変動への取組みを全世界で推進しているそうです。今般の森づくり活動への参加も「温室効果ガスを吸収する森林を保全し、地球温暖化の防止に貢献する」とした事務所を挙げての取組みに、多くの社員が参加くださいました。海外から赴任された方も多くおられ、現地では英語が飛び交う活動が展開されました。育林作業としてシカ害対策ネットの補修作業をメインに、ネット内に生えた草や雑木を刈る作業も併せて行って貰いました。

    11月に入っての活動ということで寒さが心配されましたが、午前中は多少雲があったものの好天に恵まれ、活動中は寒さを忘れる程度であり、午後には富士山の山頂も顔を見せてくれました。

    集合場所において行われた開会式では、山梨県富士・東部林務環境事務所県有林課長より「皆さんに活動いただいているこの場所は恩賜県有林で、植栽されて50年近くたったシラベの人工林が2002年トウヒツヅリハマキ(ガの幼虫)の大発生で枯れてしまったところです。企業や団体の皆さんと協働し、2007年から広葉樹を植栽してきました。近年ではシカの被害が深刻で、本日は皆さんとシカ害対策ネットの補修などを中心に作業を行っていただく予定です。皆さんよろしくお願いします。」と英語も交えながらご挨拶をいただきました。

    シカ害対策ネットの補修作業は、2人一組で取り組んでいただきました。班ごとに指導員から実演を交えて作業のやり方や安全上の注意などを聞いて貰ってから作業開始です。

    作業手順は、もともと着いているネットをいったん外し、古い支柱をとり除いた後に一人が新しい支柱を打ち込むと、もう一人がネットを巻き付け、二人で針金を使って支柱に固定していきます。最後に風で倒れにくくするために、斜めの補強支柱を2本取り付けます。息の合った作業で、1か所15分ほどで補修が完了していました。

    ■とても息がぴったりで作業をしているペアがおられたので、普段から仲良しなのですか?と声掛けすると「いえいえ、実は今日初めて話ました!仕事が違うと普段はなかなか話す機会がないので(笑)」との返答。その後も声を掛け合いながらスムーズに作業を進めていました。

    ■外国人参加者の方も、「作業はとても楽しい!気持ちがいいですね!」と慣れない作業も楽しまれていました。

    ■女性のペア。「もっともっと作業できますよ!来年はもっと沢山準備してくださいね!」と最後まで元気いっぱいでした。

    ■休憩時間も「これは植えて何年くらいたちますか?」などオイスカのスタッフに色々な質問が。またシカ害の痕跡などをスタッフが説明すると、皆さんとても熱心に話を聞いていました。また富士山の雄大な景色に生まれ育った故郷の山を思い出すなぁという感想も聞かれました。

    120本分の作業を用意しましたが、初めてにも関わらず思いのほかスムーズに進み、予定の時間より早く作業が終了しました。そのため、不要となったネットの回収も行っていただきました。

    早めに下山して昼食をとったのちに、活動の概要や意義などについて30分ほどのレクチャーを行いました。

    レクチャーの終わるころには、雲が切れて富士山頂が顔を出し、皆さんこぞって外に出て雄大な眺めを堪能されていました。

    閉会式では、ミュンヘン再保険会社の代表より、パリ協定に沿った未来の実現を目指すにあたっては森林の保全を含めた様々な取り組みが必要であり、今後ともグループの方針と合致した有意義な活動を継続していきましょうと締めの言葉がありました。

    また、参加者よりコロナ状況下、在宅勤務が多くなっていたので、外の清々しい空気を感じながらの野外作業はとても良い気分転換になった、また次回はもう少し軽装で作業できる時期に是非帰ってきたい、との感想をいただきました。

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