2008年2月2日

パプアニューギニア 土砂流出による被害状況を現地調査

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    土砂の流出により路肩が崩壊した道路

    パプアニューギニア・東ニューブリテン( ENB )州では、土砂流出による被害が続出しています。大量の雨で地盤が緩み、激しい雨が降ると土石流となって下流を襲うため、あちらこちらで道が寸断されたり、家に土砂が流れ込んだりします。また、土石流の流れた跡には深い谷ができ、今にも崩れ落ちそうな場所も多数あります。

    ENB 州政府はその対策に苦慮し、オイスカに協力を求めてきました。この要請に応え、オイスカでは 11 月 4 日 ~ 22 日の 3 週間、砂防専門家で農学博士の清水宏氏を調査のために現地に派遣しました。清水氏は、信頼できる地図もなく、蚊が多い草むらをかき分け、滝に進路を阻まれ迂回するなどの苦労を重ねながら、下流から上流までくまなく見て回りました。調査結果は土砂流出の原因とその対策(地形図の作成、専門家人材育成、特別対策機関の設置など)として詳しくまとめ、帰国前日に清水氏が ENB 州政府に報告しました。また、その模様は新聞やラジオでも紹介されました。

    今後は、清水氏の調査レポートを基礎にして州政府の方針が練られていくことになります

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