3月13〜20日、オイスカ・インターナショナルの永石安明事務局長がフィリピンを訪問し、16日に農業省で行われた「子供の森」計画(以下、CFP)協約書調印式に出席しました。
この協約書は、同国でCFPを開始した翌年、1992年に締結されて以来、で、オイスカと同国政府の環境天然資源省、農業省、教育省、 フィリピン国家ボランティア調整局(※)との間で取り交わされています。
※フィリピン国内で活動する外国人ボランティアの滞在許可に関する手続きや現地カウンターパートとの調整業務を行う政府機関
調印式にはフィリピン政府を代表して、エマニュエル・ピニョール農業大臣、デ・ベラ国家ボランティア調整局局長が出席し、19日には環境天然資源省のジョナス・レオナス事務次官とも署名を交わしました。
オイスカでは、海外でのさまざまな活動推進のため、各国の政府と協約を結んでいますが、多くは農業技術指導を通じた人材育成や植林などの環境保全活動といった取り組み全般に関わる内容となっています。そのような中、CFPの活動のみに係る協約を締結しているのは、フィリピン政府だけであり、環境問題に取り組む積極的な姿勢とCFPへの期待の大きさがうかがえます。
調印式ではピニョール農業大臣が、「オイスカの取り組む環境保全活動に、政府としても全面的に協力する」と述べたほか、自身も視察経験があるネグロス島で進む養蚕プロジェクトに触れ、2019年度予算にて同プロジェクトの支援をすると表明しました。
今回の協約書の更新により、CFPに参加する学校の児童・生徒、教員、地域住民の活動に対し、関係する政府機関からの協力を全面的に得られることが約束され、より多くの学校にこの取り組みが広がることが期待されます。