2013年11月、大型台風30号「ハイエン」がフィリピンを襲い、中部地域に甚大な被害をもたらして1年。多くの人命を奪い、インフラや農地・森林などの天然資源、人々の生活に大きな打撃を与えました。オイスカは直後より緊急支援を実施、寄せられた募金により現在も各所で復興支援を行っています。
そのひとつであるパナイ島のアホイ町にある植林地は、1990年代にスタートした1千haものプロジェクトです。台風被害を受けた植生の回復を目指して、オイスカは地域自治体や住民と協働し、元来その地域にある病害虫に強い種類を中心に植林計画をスタートしました。被災者の生計サポートのため果樹も同時に植栽し、果実を販売することで得られる利益の半分を植林地の管理に充てる計画です。
被災植林地の再生には長い時間を要するため、これに携わる人材の育成が欠かせないことから、10月14〜20日には 国際緑化推進センターの支援により、植林計画の責任者と担当者の2名が来日。持続可能な森林管理について集中的に研修を受けました。今後、復興植林プロジェクトを成功へと導いていけるよう期待がかかります。
復興へはまだ道半ば。オイスカは現地の声を聞き、引き続き必要とされる支援を行っていきます。