2013年4月21日

オイスカ・タイ植林地延焼 ふるさとの山を守るため 地域住民が夜を徹して消火活動

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  • 完全に燃えてしまった場所では植え直しが必要だが、木によっては根元から新たな芽が出てきているものも

     4月12日、チェンライ県チェンコン郡で山火事が発生し、オイスカの植林地の一部にも延焼する事態が発生しました。雨期に入る直前、北部タイの山岳地帯は非常に乾燥し山火事が頻発します。それに備え乾期には、植林地周辺に防火帯をつくり燃えやすいものを排除するなど対策を講じており、特に今年は例年より防火帯を広くしましたが、一部地域への延焼を食い止めることができませんでした。
     来年の乾期には防火水槽も設置するなど新たな対策を講じる予定ですが、今回、特筆すべきは地元住民の行動です。その日は4月のタイ正月で、家族団らんの時を過ごしているはずでした。にもかかわらず住民たちは現場へ駆け付け、夜を徹して消火にあたりました。 かつては植林にも山火事にもほとんど無関心だった村人が、山を整備し小さな苗が育つのを見て、愛着を感じ自分たちの仕事に誇りを持ち始めた表れといえるでしょう。
     植林プロジェクトにおいて重要なのは、地域住民の「自然を大切にする気持ち」を育むことにあります。住民の心に芽生えたその思いをさらに大きなものとしていくために、今後も活動を進めていきます。

    ※被害を受けたプロジェクト地/「花王㈱タイ北部“FURUSATO”環境保全プロジェクト」「刈谷の森づくり」「洪水被災地支援募金植林地」

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