2012年12月4日にフィリピン南部のミンダナオ島を襲った大型台風24号は、鉄砲水や土砂崩れを引き起こし、被災者620万人、死者1千人以上(1月7日 フィリピン国家災害調整局発表)と甚大な被害をもたらしました。最も被害が大きかったコンポステラバレー州にはオイスカのコンバル研修センター(旧ダバオ研修センター。現在は研修生OBが運営)があり、マニラ事務所が情報収集にあたりました。6日、センターの建物が壊滅的被害を受け、スタッフや研修生らがテント生活を余儀なくされているとの連絡と併せ、支援要請がなされたことを受け、7日から「フィリピン・ミンダナオ島台風被害支援金募金」の呼び掛けを開始しました。
センターは、事務所棟を除き、宿舎や養鶏、養豚施設などがほぼ全壊しました。また同州の「子供の森」計画参加校の多くも被災し、川の近くに建つ学校は校舎の大半が流されるなど大きな被害が出ています。
台風直後の緊急支援は、オイスカ・マニラ事務所の呼び掛けに応じたフィリピン国内の会員や研修生OBらからの募金によって行われ、センターでは唯一残る建物で地域住民に米を配布しました。日本では1月31日までに約118万円が本部に寄せられました。西日本研修センターでは、12月21日、被災した地域出身の研修生を含む26名が福岡市内で支援を呼び掛け、約10万円の募金を集めました。
皆さまからのご寄附は、センター機能の復旧や地域住民の生活支援、被災した学校への支援といった復興活動に充てさせていただきます。現地からの情報は、引き続きオイスカのホームページなどで紹介していきます。