2月21~24日の4日間、カカオ・チョコレートプランナーの小方真弓氏に、オイスカがインドネシアのアチェで進めているチョコレート製造販売小プロジェクトを指導していただきました。
このプロジェクトは、アジア開発銀行の貧困削減日本基金により行われているもので、小方氏は、アチェ州ピーディジャヤに設置した小さなチョコレート製造工場で、カカオ粉の微細化やコンチング(練る作業)の機械の調整、製造工程の改善、新しいレシピ指導などを行いました。
アチェでは、 昔からカカオは原材料のまま外国へ輸出されていましたが、 付加価値をつけて輸出し、農民にもその利益を還元するために、オイスカはこの小プロジェクトを始めました。カカオのペーストを練る作業にはこれまで多くの時間と手間がかかっていましたが、今回の小方氏の指導により作業時間の短縮化・簡略化が可能になり、品質も向上しました。現地のスタッフは、「3 倍の生産性、2倍の品質向上が実現した」と喜んでいます。
チョコレートは、 工場の前につくった喫茶店風直売所で販売するほか、近辺のスーパーマーケットにも卸しています。味が良くなったこともあり、今後さらに売れ行きがよくなることが期待されます。