フィリピン北サンボアンガ州ディポログ市に消防車1台と救急車2台、同州ピニアン町に救急車1台が寄贈されました。4月14日には、在フィリピン日本国大使館より磯俣秋男公使ら3名、ロバート・Y・UY・ディポログ市長、マリア・セシリア・カーレオン・ピニアン町長も列席し、合同で贈呈式が行われました。
外務省の日本NGO連携無償資金協力を受け輸送されたこれらの車両は、愛知県豊田市消防局より提供されたものです。
ディポログ市にはこれまで救急車は各1台のみしかなく、救急患者や負傷者の搬送効率が悪く、周辺の町を含め年間 50~60人の重傷・重病患者の死亡が報告されていました。同市近隣のピニアン町でも1台が配備されていますが、故障し使用できない状況です。
また、消防車についても同市にあるのは1台のみで、2009年には年間約30件の火災が発生している状況で緊急車両のニーズは継続して高く存在していました。
オイスカでは今回の寄贈に関し、ミンダナオ・エコテック研修センター池田広志所長を中心に橋渡しを行いました。今後は同所長により寄贈緊急車両の運用についてモニタリングを行い、必要に応じて可能な支援を続けていく予定です。
このような活動を通じて、今後もさまざまな国と関わりを深めていきたいと考えています。
<写真報告:現地4月14日贈呈式>