2006年度に、オイスカの中部日本研修センターで約1年間農業研修を受けたマリベル・バセナさんが、故郷のフィリピン・ヌエバビスカヤ州カヤパ町で「椎茸プロジェクト」を開始しました。
07年4月に帰国したマリベルさんは、カヤパ町の支援を受け、同年9月に椎茸栽培のための施設を建設。早速、椎茸の栽培に着手しました。また、同地域で以前から行われていた椎茸栽培について、生産や流通の実態調査を実施したり、収穫後のしいたけの取り扱い方やパッケージについて指導を行うなどの活動にも精力的に取り組んでいます。
オイスカ・マニラ事務所のスタッフの報告によると、カヤパ町で収穫した椎茸は同州だけでなく隣のベンゲット州の町の直売市場で販売され、1Kg あたり200ペソ(約500円)と、他の作物に比べて高い収入を得ているとのことです。マリベルさんの活動はまだ始まったばかりですが、地域の活性化のために、日本で培った技術と心を生かし、さまざまな困難に前向きに立ち向かって、ぜひ、椎茸栽培を発展させて欲しいものです。