9月30日、マレーシアの地域開発省からリナ・ハルン大臣、ムラド・ラアムジャン副事務次官ら7名が東京のオイスカ本部を訪問、オイスカ・インターナショナルの中野悦子副総裁、中野利弘常任副総裁らと面会し、同国の青年の育成について意見交換を行いました。主に農村地域の発展を目指す同省では、農業をはじめとする産業や教育などの振興による発展に重きを置いていることから、その推進のための人材育成が欠かせないとして、ハルン大臣からはオイスカとのさらなる連携強化に向けた要請がなされました。
オイスカからは愛知県で自動車整備を学ぶマレーシアからの技能実習生が、技術の習得や勤労意欲の高さから、受け入れ企業の高い評価を得ており、継続した受け入れへの要望が寄せられているほか、他地域のグループ企業からの受け入れ要請にもつながっている事例を紹介しました。
またマレーシア総局では、歴代の会長を同省の大臣が務めていることから、 ハルン大臣に会長就任を要請しており、今回中野常任副総裁より任命証を手渡しました。
その後、一行は京都や大阪などで各種生産の現場などを視察。ハルン大臣は、道の駅で販売されている農産物の値段を生産者自身が決めている点に注目し、中間業者が生産者から小売価格の半値以下で買い取るようなことが日常化している自国の状況を変えるべく、こうした日本での動きを参考にしたいと述べました。
受け入れ企業などの協力を得ながら進めてきたマレーシア青年の育成に、さらなる期待が寄せられています。