1968年3月に開所した四国研修センター(以下、センター)では、若手職員や会員らで結成されたヤングリーダーズが中心となって50周年を記念した大同窓会を企画、4月7・8日に盛大に開催されました。
参加したのは、過去にセンターで学んだ研修生OBや職員、ボランティアとして活動に従事したメンバーやその家族ら。また日頃からオイスカ活動をサポートくださっている地域の方々など、総勢約60名が集い、久しぶりの再会を喜び、近況を報告し合う姿が見られました。
初日には花見が予定されていたものの、予想よりも開花が早く、桜はほとんどが散ってしまうというハプニングもありましたが、参加者らは夜が更けるまで思い出話に花を咲かせていました。センターに宿泊し、朝の国旗掲揚や点呼、ジョギングなどにも加わった参加者からは「自分がセンターにいた頃と変わらない」などと往事を懐かしむ声が聞かれたほか、食事会では地元の方々がつくったうどんや研修生の母国の料理を囲み、お互いが大きな家族のような存在であることを確認しました。
今後のセンターのよりよい発展について考えるワークショップも行われ、海外からの研修生もグループに加わり、地域との連携、世代継承、資金獲得などの5つのテーマに沿って話し合われました。また50年前にセンターが開所した高松市にある冠纓神社(その後、81年に現在の場所に移転)を参拝し、敷地内の清掃活動に汗を流しました。 オイスカ本部から参加した海外事業部の藤井啓介は、自身が職員になるきっかけとなったセンターの独自プログラム「農業ボランティア」(98〜2012年に実施)の同窓生と再会。その多くが地域に根差し、環境に配慮した農業に従事していることを知り、「センターでは、海外の研修生の育成だけではなく、日本の人材育成にも大きな役割を果たしていることを再確認した」と述べました。
今回の大同窓会は、そうした参加者らが、センターでの経験が現在の自分の原点になっていることなどを語り合い、また初めて会う者同士の新しいつながりをつくり出す有意義な場となりました。