10年計画で進められている「富士山の森づくり」は、スタートした2007年から11年までの5年間で植栽を終え、12年以降はシカなどから苗木を守る獣害防止ネットの取り付けといった管理作業を中心に行ってきました。一部風が強いエリアでは、ネットが飛ばされたり、雪の重みでネットと一緒に苗木も倒れるといった被害が出ています。今年度はそのような箇所に3回にわたってヤマザクラやカエデなど1200本が補植されました。
5月30日の活動日には、首都圏を中心に長野県や福島県からも参加者が集まり、総勢182名で作業を実施。強風や積雪といった厳しい環境下で苗木をしっかり根付かせるため、参加者に丁寧に植えるよう呼びかけ、ネットも支柱を増やすなどの改善がなされました。
来年には10年の節目を迎える本プロジェクト。富士山の過酷な自然環境での森づくりには人の手による育林作業の継続が必要であるとし、10年目以降も森を見守り育てていくための方策を山梨県など関係各所と共に模索しています。