2013年10月17日、オイスカ国際活動促進国会議員連盟(以下、議連)の総会が自民党本部にて開催されました。議連は現在78名の国会議員が会員となっており、1967年の発足以降、海外視察実績は20ヵ国以上130名を超えています。総会では、石破茂議連会長(自民党幹事長)がオイスカ海外視察について政府要人との懇談などを行う通常の海外訪問との違いに触れ「車でガタガタと何時間も揺られ、何度も天井に頭をぶつけながら、こんなところに本当に日本人がいるのかと思うような場所に連れていかれる」と、ユーモアを交えながら説明。「農村地域に溶け込み農業指導に取り組む日本人スタッフを励まし、 時には植樹体験や学校訪問をしながら現地の人と交流することで、彼らが抱える問題を実感できる」と述べられました。
続いて、9月にモンゴルを訪問した礒崎陽輔内閣総理大臣補佐官から視察報告がなされると、各メンバーからもオイスカ活動への積極参加を促す意見が出されました。そのような中、国内で頑張る外国人研修生との交流が提案され、11月25日、中部日本研修センターの6名が自民党本部に招かれました。夕食を囲んでの和やかな懇談会後、研修生は「緊張したが日本の政治家の皆さんがとても親しく話しかけてくださり、いい思い出になった」と感激の面持ちで語りました。
また、11月5〜8日に実施されたオイスカ長野県支部主催によるフィリピン・ネグロス島視察ツアーに、オイスカ長野県議員連盟(以下、県議連)の望月雄内会長を団長に県議連メンバーら23名が参加しました。同地で長年にわたり取り組んでいる養蚕普及プロジェクトには、長野県の養蚕農家からさまざまな中古蚕具が寄贈されるなど、多大なご支援をいただいています。今年度も中古の回転蔟約1500組が新たに寄贈されることになっています。
現地では、普及員を務めるオイスカの研修生OBが、養蚕農家へ一行を案内。進捗や蚕具の活用状況について日本語で説明すると、蚕の飼育を手伝った経験があるという参加者らが体験談を披露する場面も見られました。ネグロス島では養蚕農家の拡大に伴い、日本の蚕具を模した試作品づくりも進んでいますが、特に新たに養蚕を始めた農家にとっては耐久性や品質に優れた日本製の蚕具が喜ばれており、このたびの寄贈蚕具の到着を待ち望む声も各地で聞かれました。参加者からは「支援が実を結んでいる様子を見て、今後も継続した支援が必要だと実感した」といった感想が聞かれました。